35回目くらいの初投稿です。
今回はシーズン14(2021年1月)で使用した構築の紹介です。
瞬間最高順位は1708位でした。
諸々の事情により対戦回数が重ねられず、この微妙に高い順位に留まりましたが、1体1体の役割が綺麗にはまってる感じがして十分推せる構築であると自負しています。(じしんかじょう)
ということで今回ご紹介するのは、タイトル通りウオチルドンをエースに据えた霰パです。
(追記:改良版でより良い順位が出せたので併せてご覧ください。)
1.構築の経緯
時はやや遡り12月下旬。パッチルドン霰を回していた時期ですが、いまいちパッとしない戦績が続いていました。
というのも、すでに反省記事でも書いているようにパッチルドンの環境への刺さりがよくなく、言わばエース不在の戦いを続けていたようなモノだったからです。
そうして燻りつつアイデア収集にいそしんでいたある日、運命の出会いがついに来る。
それがこの構築記事。
そう、霰パが常に頭を抱える対ほのおタイプに強く夢特性ゆきかきでエースを担えるポケモン、ウオチルドン!これだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
という訳で霰エースをウオチルドンにすげ替え、その他パッチルドン構築で感じた諸問題を整理しながら新しい構築を始めました。
2.メンバー選び
まずウオチルドンを動かすに必須の霰始動要員として、いまだに数を減らさない一撃ウーラオス対策になるAキュウコンが確定。
続いてウオチルドンに対ほのおを一任するのは、選出負け等でウオチルドンが落ちた場合後が無くなってしまうので、ほのおに受け攻め両方強いウツロイドが3体目のメンバーに決定。
この3体だと対トリックルームが絶望的なので、調度使ってみたかったトリル封印型Gフリーザーを4体目に決定。かくとう・じめん・エスパーあたりの耐性も確保出来たのがポイント高い。
あとは残り2匹で耐性方面の穴埋めです。まずゴースト一貫切りと、対ほのおをさらに厚く見、かつ鋼タイプへの圧を増せるガオガエン枠としてガオガエンをチョイス。
最後の1体は、パーティ全体を見回したときに
①チルドンキュウコンの並びが水タイプに有効打が無いのに周りでカバーできていない
→受け攻め優位に立てるくさタイプがほしいかな?
②メタグロスのような高耐久はがねタイプが重い
→はがね受け性能が無いとね
③岩弱点4体という大穴
→②のことも考えるとはがねタイプが望ましいかな・・・
④キュウコン⇔ウオチルドンの間くらいの素早さ帯ががらあきなので早いやつがいい
⑤物理アタッカーであってほしい
これらの要素すべてを持ち合わせるポケモンと言えば~?
俺だ~~~~!!!
というわけで厳正な審査の結果カミツルギに決定。
途中でメンバー入れ替えもなかったので、良いチョイスが出来たかとなぁと。
3.個別解説
ウオチルドン
特性:ゆきかき
持ち物:たつじんの帯or弱点保険
技:つららおとし/エラがみ/ギガインパクト/まもる
性格:いじっぱり
努力値:AS252、残りH6
期待のニューエース。条件を満たせば170という破格の威力のみず技でほのおタイプでの安易なストップを許さない。
「こおり+みずの複合で攻める霰エース」というのはこれまでインテレオンとゲッコウガがやったことがありますが、彼らとは夢特性ゆきかきがあることで問題なく差別化できています。
具体的には最速ドラパルトを抜けるほどに早いです。(準速実数値107→ゆきかき倍速で214。4最速ドラパルトが実数値213)
また、耐久が想定外にあるのも使ってみて驚かされました。
HP・ぼうぎょ・とくぼうがそれぞれ実数値で166(4振り)-120-110と高めの水準にあり、意外に削られません。この数値はそれぞれ無振りサンダー程度と把握してもらえると具体的な堅さが伝わるかと思います。
さらに、みず・こおり複合もなかなかどうして優秀であり、半減こそこおりとみずしかないものの弱点の個数は4つと少なめ。
ついでに言えば霰エースの悩まされるほのおとはがねが複合により等倍になっているので、役割対象に対して強気に対面していけるのはうれしい誤算でした。
なので一時期は上記の受けやすさを利用して弱点保険を持っていた時期もありました。残念ながら安定性にかけるのでたつじんの帯に取って代わられることになりましたが・・・。
技はエースとして仕事をしてもらうための一致技としてつららおとし・エラがみは確定。そして大事に扱いたいのでまもるも確定。最後の1枠は、特段ほしい技が無かったので、ダイマした際にダイジェット代わりとして使えるダイアタックの種としてギガインパクトを採用しました。
つららおとしとエラがみでほとんどの場合仕事が成立するのでここはいくらでも変えていい枠だと思います。
キュウコン(アローラのすがた)
特性:ゆきふらし
持ち物:きあいのタスキ
性格:おくびょう
努力値:CS252、残りH6
イチオシの霰始動要員。
具体的な話は前記事で語ってあるので引用しておきます。
「フェアリー複合タイプの霰起動要員」という個性がタスキ持ち一撃ウーラオスが跋扈しているシリーズ7に非常にマッチしているのはもちろんのこと、高い素早さとタスキを盾にメジャーどころの多い100族付近のポケモンを2回攻撃できるので、C種族値の低さに反して相手にかける負荷は十分なモノがあります。
ウツロイド
特性:ビーストブースト
持ち物:パワフルハーブ
技:メテオビーム/ヘドロばくだん/サイドチェンジ/まもる
性格:ひかえめ
努力値:CS252、残りH6
ほのおとフェアリーを厚く見る枠。
12月からの変更点として、性格をおくびょう→ひかえめに変更しました。
これは構築的に非常に重い対ブリザポスを考えてのことで、C+1メテオビームの火力がH252振りダイマックスブリザポスに対し、
おくびょう:67.1%~79.7%
ひかえめ :73.9%~87.4%
と7~10%程度増加します。
これだけだと一見微々たる差ですが、今回ガラルフリーザーがいることで話が変わってきます。
ブリザポスはSの遅さ故にトリル運用が基本で、かつ相手視点からするとトリル対策役のガラルフリーザーはブリザポスで簡単に処理できるので、初手ブリザポス+トリル起動役でブリザポスダイマックス・・・という展開が多いです。
それを踏まえた上で、ガラルフリーザーにはいのちのたまを持たせ、↑と同条件のブリザポスに最低乱数を引いてもダイサイコで28.2%のダメージが入るよう調整してあります。
つまりウツロイドとフリーザーの攻撃でどちらとも最低乱数を引いても確実にブリザポスを落とせるようにしてあるわけです。フリーザーの火力を調整するとひかえめ且つほぼCぶっぱまで努力値を振る必要があるため、よりロスの少ないひかえめウツロイドという形をとりました。
技に関しては基本の3技に加え、妙に高いDを活かしてカミツルギ等を特殊技から守るサイドチェンジを採用しました。
正直使い勝手は微妙なところ。メテオビームを撃った後に「あぁ~ここも岩技撃ちたいけどパワフルメテオ撃っちゃったしな~」と思う機会がしばしばあったので、次使う機会が来たらパワージェムに変更しようと思います。
フリーザー(ガラルのすがた)
特性:かちき
持ち物:いのちのたま
技:いてつくしせん/ぼうふう/おいかぜ/トリックルーム
性格:おくびょう
努力値:H164,C94,S252
H16n-1調整
対トリックルームとかゆいところにそこそこ手が届く耐性を買ったガラルフリーザー。
珠持ちゆえのそこそこの火力一致ダイジェットを兼ね備え、ダイマエース適性も割とあり。
ただ最速ウーラオスには抜かれる微妙なSと、タイプ一致技の片方が環境的に通りの悪かったエスパーという点等で期待していたほどの活躍はしなかったな・・・というのが本音です😔
トリル封印も役割の1つなのですが、環境終盤だとそもそもトリルパが激減していたりして封印→おいかぜに換わり、でも完全に切りきれないからトリルだけ採用しておく・・・となんとも中途半端な顛末に終わってしまいました。
ガオガエン
特性:いかく
持ち物:とつげきチョッキ
技:フレアドライブ/DDラリアット/ねこだまし/バークアウト
性格:いじっぱり
努力値:H252,A148,B76,D4,S30
フレアドライブでH252ゴリランダー確1
S→同族抜き抜き
残りB、あまりD
見たい相手もやってほしい役割も同じだったので以前使った型をそのまま使用しました。そしてそのまま活躍してくれました。こいつ強すぎない?
カミツルギ
特性:ビーストブースト
持ち物:こだわりスカーフ
技:リーフブレード/スマートホーン/せいなるつるぎ/つばめがえし
性格:ようき
努力値:H12,A100,B4,D140,S252
ウルトラムーンから連れてきたヤツに「なんか周りのSそんな高くないからスカーフ巻いとこ」で投入された手抜き個体。
古の調整が施されているので妙にDに厚く、そしてAに100しか振られていない事実に書きながらたまげています。
それでも八面六臂の活躍を見せたんだからウルトラビーストってすごい。
技はダイマックスした時にバフ出来る技を優先的に入れました。その中でも特に、苦手とするガオガエンに結構な痛手を与えられる、せいなるつるぎが想定以上に頼りになりました。ガオガエン以外にも、レジギガスを殴りたおして突破するなんて展開も。
ダイマックスで暴れ散らかした後に、バフ状態+スカーフで超高速で殴りかかるのが純粋に強かったので、スカーフを巻かせたのは案外悪くない判断で良かったです。
4.選出
基本選出
先発キュウコン+ウオチルドン
Gファイヤーなど氷弱点のポケモンが多く、氷耐性のあるストッパーがガオガエンやヒードラン等ほのおタイプくらいしか見当たらない時に出す選出。
この2体だとレヒレやゴリランダーが苦しく岩が一貫するので、がやや優先、あとは相手の構築次第で>>の優先度で入れていく感じでした。
②先発ウツロイド+α
なぜか多かった選出。+でメテオビームを通したり、+でふぶきを受けに来たレヒレ等を倒したりで露払いし、後発で詰めていく・・・という流れの対応力が思ったより高かった結果では、と考察しています。
対トリパ
+でトリル封印を匂わせながら、初手で誘いやすいブリザポスダイマックス+トリルの流れを逆手に取り、先述の珠ダイサイコ+メテオビームでブリザポスを落として流れを一気に持っていきます。
対雨・対バナコー晴れ
対雨は、を大事にして天候を支配し、体制上有利なにダイマックスを切ってダイソウゲンで雨エースをなぎ倒すのを目指します。
対バナコーは先発orを置いておき、横をに引いて(タスキを盾に)天候を奪ったらダイマックスしてダイアイスorダイジェットでフシギバナを最優先に落とします。
その後はトリルを貼られないよう注意しながらやでコータスを落としにかかり、天候パのコンセプトパワーを存分に押しつけます。
5.おわりに
ウオチルドンのスペックの高さ、ほしかったところにメタが届く感触は個人的には冠解禁後随一です。少しでも気になった方は伝説ポケモンが暴れ回るのが終わる、5月以降に少し触れていただけると幸いです。
筆者はロマンあふれる最強のふぶき使いホワイトキュレムで遊んでいるところですが、こいつはこいつで異次元のパワーでとても楽しいです。
3ヶ月は長くね・・・という思いは拭いきれませんが。おおっと口が滑った