退廃メリコッポラス

カードゲームとポケモンについての書き散らし

【遊戯王マスターデュエル】純寄り氷結界

今回はマスターデュエルで使っている【氷結界】デッキのプレゼンです。

 

Q.強いんですか?

A.ゴールド帯1までなら割とスイスイいけます。

 

そんなレベルだし妙にレアリティ高くて作成コストもかさむので、余裕があって変わったデッキで遊びたいなーという時に、参考程度に読んでもらえれば幸いです。一応紙(OCG)でも少数差し替えれば使えるので、よければそちらでも。

 

 

1.デッキリスト

EXのうち、バハシャ&餅カエルが採用できているのがマスターデュエル仕様となっています。もし紙の方で使う場合は、展開が水属性に固定されることを考慮して≪世海龍ジーランティス≫≪水精鱗ーガイオアビス≫等が差し替え候補です。

以下各カードの採用理由・・・の前に、イントロダクションとしてそもそも氷結界ってどう戦うの?というところを説明したいと思います。

 

2.氷結界の戦い方

まず水属性は近年サポートに恵まれており、火力なら【海皇水精鱗】・展開力なら【マリンセス】・罠ビなら【海】と競合デッキが多く、【氷結界】でそれらを超えるのはストラク新規をもらった今でも難しいところがあります。

そこで目を付けたのが≪氷結界の虎将 ライホウ≫です。

「展開に手札消費を強いる」という独特の制圧効果を持っており、さすがに他の水属性系デッキで類似の戦法をとることが出来ません。よってこれを軸に、「ソフトロックを仕掛けて消耗させて勝つ」というのをコンセプトにデッキをまとめることにしました。

 

ソフトロック要員として他に目を付けたのが≪氷結界の守護陣≫≪氷結界の晶壁≫の2枚です。前者でライホウの低めのステータスを補い、ライホウ守護陣の布陣を後者で守ることでロック維持を目指すことにしました。

つまり目指す盤面は、ライホウ・守護陣・任意の氷結界(晶壁の条件達成のため)+晶壁、となります。

ライホウが≪氷結界の紋章≫≪氷結界≫の2種類のサーチに対応しているものの、自己特殊召喚を持たない上級モンスターであるため、現実的な動きとしては1ターン目は守護陣+晶壁で相手の盤面干渉を凌ぎ、それを次ターンに返した後にライホウで蓋が多いです。

 

途中、この理想盤面だと、相手の行動を抑止は出来ても妨害はできないので、妨害札として≪氷水浸蝕≫擁する【氷水】や≪海晶乙女波動≫擁する【マリンセス】との混合を試しました。しかしながらそれら混合パーツを揃えながら、各種誘発等を入れつつ氷結界で展開するのが想像以上に要求値が高く、混合は断念。

代わりに、「レベル4モンスターがあと1体いれば盤面強くできるのに・・・」という場面が多かったことから、≪サイレント・シーネットル≫を採用し、妨害はEXモンスターに頼ることにしました。

 

 

3.各カード解説

氷結界モンスター

≪氷結界の虎将 ライホウ≫

このデッキの目玉。展開を許す引き換えに手札を消耗させるため、効果発揮されれば最終盤面を渋くすることが出来ます。そこをシンクロモンスターによる除去で切り返して競り勝つというのが理想となります。

自前の特殊召喚効果を持たない上級モンスター、と重いため1枚採用。後述の≪氷結界の伝道師≫で墓地蘇生出来るので、使い回しにそれほど苦労することもなく1枚で十分仕事をしてくれます。

 

≪氷結界の虎将 ウェイン≫

デッキの潤滑油として絶対に外せない枠。晶壁の頭数を増やすのにも貢献する自己特殊効果、【氷結界】魔法・罠のサーチ効果、5というレベル、どこを見ても必要不可欠なステータスをしています。【氷結界】としてデッキを組む場合にここを減らすことはないでしょう。

謎の魔法・罠限定の除外効果を持っているので、【エルドリッチ】のような墓地起動効果を持つ魔法・罠カードを軸とするデッキにはいやらしいカードということも一応覚えて置いて損はないです。

 

≪氷結界の伝道師≫

自身をリリースすることで墓地の氷結界を蘇生する、第2の潤滑油。ライホウを墓地に落としておいて蘇生が1番の狙いですが、実戦的にはウェインを蘇生して展開に繋げるのが1番、守護陣を蘇生して盤面保護が2番目に多いです。

後述の≪氷結界の霜精≫で墓地に送れ、送った後は≪海晶乙女コーラルアネモネ≫で使い回すことができるので1枚で足ります。

 

≪氷結界の決起隊≫

誰だよ。

効果モンスター
星3/水属性/魔法使い族/攻1500/守 800
このカードをリリースして発動できる。フィールド上の水属性モンスター1体を選択して破壊し、デッキから「氷結界」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

最大展開する際に、レベル3で非チューナーの氷結界が欲しくその範囲内なのと、破壊は相手モンスターでもいいのでステルス・クラーゲンと組ませたらおもしろそうなので採用した1枚。そういうことを言っているから勝てないのでは?

こちらも霜精からのコーラルアネモネで使い回せるのと、必要な局面が限定的なので1枚採用。

 

≪氷結界の照魔師≫

対象がチューナーに限定されているものの、氷結界モンスター唯一の横並べ効果を持っている展開の起点のため、3枚採用。また、墓地から除外することでハンドコストの身代わりになれる効果も何かと重用。

 

≪氷結界の依巫≫

自己特殊召喚できるレベル4、かつ墓地に送られた後も「氷結界」トークンを生成できるため晶壁の効果起動に必要な頭数を満たしに行ける、と非常に重要な効果を併せ持った必須カード。減らす理由はないでしょう。

 

≪氷結界の霜精≫

レベル変動効果を持ったチューナー。でもレベル3までしかなれない辺りKONAMIの入念な調整が窺えるんですけどそれ氷結界でやる必要ある・・・?

とはいえ照魔師から呼んで2体でコーラルアネモネをリンク召喚し効果コストで送った伝道師or決起隊を疑似リクルートシンクロ召喚の択を広げる(特に照魔師+ウェイン+伝道師を送ってレベル2になった霜精⇒上トリシューラは結構やる)、と中盤~終盤の切り返しや詰めで必要な機会は結構多いため、照魔師で呼ぶのに困らないよう2枚採用に落ち着きました。

 

≪氷結界の守護陣≫

目玉その2。地味なので効果を読まないで破産するプレイヤーが多い。

チューナー・効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 200/守1600
(1):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、このカードの守備力以上の攻撃力を持つ相手モンスターは攻撃宣言できない

効果自体は無制限の攻撃抑止と強力。ですが守備表示で出さないと易々と突破される・横並べの苦手な【氷結界】では複数の氷結界モンスターを並べるのが難しい、と実用性に乏しいカードでした。しかしストラク新規で課題の両方が簡単に解決できるようになったので、一気に実用性あるカードになりました。

見た目が大変獣っぽいですがなぜか水族なので、ロックは外れてしまうものの≪餅カエル≫のコストになれるのは抑えておきたいポイント。≪墓穴の使命者≫対策になります。

 

非氷結界モンスター

≪深海のディーヴァ≫≪黄紡ぼうデュオニギス≫

非氷結界で、1枚から氷結界挙動に繋がる唯一無二のカードと、繋げるためのカード。繋げ方は

①ディーヴァを召喚し、その効果でデュオニギスを呼ぶ
②デュオニギスの効果で相手のデッキトップを2枚除外する
③デュオニギスの効果でディーヴァのレベルを4にし、2体で《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚する
④プリマドーナの(1)の効果で②で除外したカードを1枚手札に戻し、照魔師を呼ぶ

と至ってシンプル。これだけだとプリマドーナ+照魔師+守護陣で攻撃抑制、で終わりですが、実戦だと依巫やシーネットルが絡んでもう少し伸びるため、先攻盤面としてはまずまずのモノを期待できます。

(例:依巫が絡んだ場合⇒照魔師+依巫でバハシャ餅、その際に使う素材を依巫にすることで墓地で依巫効果起動レベル1トークン生成、トークン+プリマドーナでドラガイト⇒最終版面がバハシャ餅+守護陣+ドラガイトの2妨害)

デュオニギスの効果で相手の手札を増やしてしまうのは明確なデメリットですが、いったん確認してから増やさせるので、デッキ内容を推測して制圧盤面を選べるためある種メリット効果の面もあります。

 

≪サイレンス・シーネットル≫

照魔師とデメリットを共有しているため、実質ノーリスクノーコストで盤面を伸ばせるレベル4水属性として採用。この手のカードにはよくある「エクシーズ素材にしか使えない」という縛りが珍しく無く、シンクロ素材にも普通に使えるのも評価点。なるべく引き込みたいので3枚フル投入です。

 

≪海亀壊獣ガメシエル≫

後攻での捲りがもうちょっと強ければなーと愚痴っていたら友人に勧められました。水属性かつ打点のあまり高くない【氷結界】でもギリギリ倒せるほどよいATKと非常に都合がいいカードで、何かと頼りになります。

≪氷結界≫でサーチできるのと枠の都合で1枚のみの採用。2枚でも全然あり。

 

各種誘発枠≪増殖するG≫≪灰流うらら≫

枠の都合上このような枚数になってしまいました。【氷結界】は手札枯れがちなので手札を増やせるGが多く入っていますが、ここは使い手の好みですね。

 

魔法・罠

≪氷結界の紋章≫≪氷結界の晶壁≫

氷結界のサポートカード。紋章は言うに及ばずの万能サーチ。晶壁は蘇生効果も強力ですが、重要なのは②の耐性効果。

このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドに「氷結界」モンスターが3体以上存在する限り、自分フィールドの「氷結界」モンスターはEXデッキから特殊召喚された相手モンスターが発動した効果を受けない。

条件はやや厳しいですが、達成すればEXデッキから出たモンスター効果への完全耐性と非常に強力。これが無いと環境テーマに挑むことはとてもできないと思います。

 

≪金満で謙虚な壺≫

シーネットルやガメシエル等ピンポイントで欲しいカードが多いため、そのサーチとして。マスターデュエルなので1枚しか採用できません。妥当すぎる!

 

≪ハーピィの羽根箒≫

モンスター耐性は晶壁で持てる一方、魔法・罠には無力なのでその対策として入っています。他の候補として≪ライトニング・ストーム≫も考えましたが、永続魔法である晶壁との兼ね合いを考え羽根箒に。

 

≪氷結界≫

②の疑似サーチが強力なサポートカード。①効果も地味ながら優秀で、受けとして備えておくのはもちろんのこと、実は自分から攻撃宣言する場合も発動できるのがミソ。自分の場合だと≪真帝王領域≫を【帝】に貼られた時にこれのお陰で切り返すことができました。

 

≪無限泡影≫

デッキの枠がカツカツすぎるので、手札誘発・制圧崩し・妨害と1枚3役を兼ねられるこのカードに頼らざるを得ませんでした。

 

EXモンスター

≪氷結界の還零龍トリシューラ≫≪氷結界の龍トリシューラ≫

←上トリシューラ 下トリシューラ→

おなじみエースシンクロモンスター。氷結界ネームドで1番盤面に触る枚数が多いこと、【氷結界】の展開役がレベル4(照魔師、依巫)やレベル5(ウェイン)とレベル高めでレベル9に合わせづらいことから、実戦で出す頻度は上トリシューラの方が大幅に多いです。両方とも3体シンクロのため盤面の氷結界ネームドの数をガッツリ減らしてしまい、晶壁の保護から外れるリスクが大きいためここぞというときにだけ使います。よって1枚ずつ採用としています。

 

≪氷結界の龍グングニール≫

手札コストは重いですが、照魔師1枚から最大2枚盤面に触れ、かつ氷結界ネームドの2体シンクロのお陰で晶壁の保護下のまま出せる局面が多いため、結構な頻度で出します。

 

≪氷結界の虎王ドゥローレン≫

戦術の核となる晶壁を使い回しするために採用しました。あまり出しません。同レベルの≪氷結界の龍ブリューナク≫にしても問題なさそうです。

 

≪相剣大公ー承影≫≪魔救の奇跡ードラガイト≫

水属性縛り下でも出せる制圧シンクロ2種。承影は依巫やデュオ二ギスを使うことで自ターンでの除去として使え、また打点上昇により相手の耐性持ちを強引に突破することも可能なため、タイミングを計って大事に使いましょう。

 

≪深海姫プリマドーナ≫

先攻展開の起点。後攻だとあまり使わないので、金謙のコスト対象の優先度高め。

 

≪バハムートシャーク≫+≪餅カエル≫、≪No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン≫+≪ステルス・クラーゲン・エフィラ≫

ランク4制圧エクシーズコンビ×2。最初は枠が無くバハシャ餅だけ採用していたのですが、純型にしたことで枠に余裕が出来、代わりに盤面干渉する手段が減ったため、クラゲセットを同時採用することにしました。

墓地を活用する【氷結界】では自由にエクシーズ素材を吐けるバハシャ餅の方が優先度が高いですが、クラゲセットには後攻捲りにも参加できるメリットがあるので、金謙から動く際はコストには充てずに両セット温存しておくのが得策です。

 

≪海晶乙女グレート・バブルリーフ≫≪海晶乙女コーラルアネモネ ≫

水属性ならまず入るリンクセット。特にコーラルアネモネは伝道師や守護陣といった重要カードにアクセスできるので、2枚は必須、3枚にしてもいいくらい相性のいいカードです。

 

≪トロイメア・ユニコーン

魔法・罠に触る手段が少ないため保険として採用。水属性で展開を縛る都合上ほとんど出しません。金謙を引いたら真っ先に除外コストに充ててしまってよいです。

 

4.おわりに

守護陣や晶壁といった普段目にしないカード群の存在、そしてそもそもマイナーテーマであることが相まって、効果を読まずに突っ走ってくるプレイヤーが結構な数います。本当は無理筋だけど通してもらえたり、負け局面を見逃してもらえたりする時があるので、ダメそうでも諦めずにやってみましょう。

 

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