退廃メリコッポラス

カードゲームとポケモンについての書き散らし

【ポケモンSVシーズン1(2022.12~2023.1.5)ダブルバトル】最終6191位 ノオーベアー雪パスイッチ

新年初投稿です。

 

全然たいしたことない順位ですが、初期環境における新天候:雪を中心に考えた構築はこんな感じでしたよ~、という一例です。

 

 

1.なぜ雪パ?

新環境のスタートで、最初に何を組んだら強いのかいまいち分からなかったため、手慣れている霰パをベースにできる雪パを使って環境調査をしようと思ったため。

調査しながらいじっているうちに勝ちまで持っていける構築になったので、そのままシーズン終わりまで使いました。

 

2.構築の変遷

まず雪を降らせないとコンセプトが成立しないため、現状唯一の特性:ゆきふらしを持つユキノオーを採用。

続いて雪にするメリットを明確にするため、特性:ゆきかきが欲しいと考えました。現状ツンベアーと新ポケモンのハルクジラが該当しますが、たまたま色違いをゲットしたためとりあえずハルクジラを採用してみることに。

ゆきかきで相手の上を取るコンセプトだとトリックルームを貼られた時に厳しいため、トリル対策は万全にしたいところ。例えばモロバレルを採用する手がありますが、弱点被りケアの観点から、今回はトリル+ふういんで根本的に貼らせない方向にしました。両立できるポケモンは割といますが、①母数の多そうだったグレンアルマ+イエッサン♀コンビのエスパー技乱打に耐性がある、②ねこだましで止められない、の2点を鑑み、リキキリンを採用してみることにしました。

この3体だと炎と格闘が厳しく、また天候パとしては不利を取るドレディアコータスに対策が欲しいと考えました。炎と格闘に耐性を持ち、かつ晴れ状態のドレディアを抜ける素早さを確保出来るのはスカーフドラパルトしかいませんでした。

残り2体は耐性と搦め手担当して、ねこだまし持ちデカヌチャンと威嚇ケンタロス(パルデア水)を入れて、いったん完成。ランクマッチに潜ってみました。

 
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ところがこれが全然勝てない。15戦ほどしてモンスターボール級から抜け出すこともできませんでした。シャリタツヘイラッシャ・ヤミカラスサーフゴー・テラス鋼サザンドラ・テラス炎コノヨザル等勝てない並びや型が多いうえに、エースのハルクジラがなんとも脆く立ち回りが安定しないのが響いていました。

ここで雪パを使う意義を見失い、いったん別の構築を作ることに。ニンフィア+追い風のスタンダードな構築を考えたのですが、その中で考察したクリアスモッグ搭載トリトドンが雪パで辛い点を結構カバーできることに気づきました。また、それと同時期にレイドでたまたまテラス地面ツンベアーが手に入り、もう一度試してみる価値はありそうに感じたため雪パを再結成。戦術もゆきかき一本頼みではなく、新加入したトリトトンがS30族、ツンベアーがS50族であることに着目し、トリルによる下からの制圧プランも取れるように整理しました。

 

3.構築内容と個別解説

ユキノオー

特性:ゆきふらし

持ち物:きあいのタスキ

技:ふぶき/エナジーボール/こおりのつぶて/まもる

性格:れいせい

努力値:252-6-0-252-0-0

テラスタイプ:くさ

この構築のメインテーマ。雪による補正込みでそれなりにある耐久を盾にしながらふぶきでおおまかな削りを担当します。また、水タイプに対する十分な打点を他で用意できなかったので、耐久高めの水ポケモンが相手にいたらそこを落とせるまで倒れないよう慎重に扱う必要があります。

技は上記のとおりふぶきと水への打点としてエナジーボール、そして慎重に扱うためのまもるが確定、残り1枠は元々オーロラヴェールでした。しかし鈍足中耐久のためヴェールを展開している余裕がない場面、ヴェール貼ってるより殴りにいくほうが与える負荷が大きい場面がほとんどで、あまりメリットを感じませんでした。それよりもタスキやミリ耐え生存を咎められるこおりのつぶての方が影響力が大きいと重い採用。

持ち物がきあいのタスキなのは、雪天候の効果でぼうぎょが上がるといっても素の耐久力が大したことがなく、確定1発で落とされる場面が少なからずあるため。

 

ツンベアー

特性:ゆきかき

持ち物:いのちのたま

技:つららばり/インファイト/じしん/まもる

性格:いじっぱり

努力値:6-252-0-0-0-252

テラスタイプ:じめん

エース地雷。

今作から新技としてじしんを獲得しました。さらにテラスタイプをじめんにすることでタイプ一致で打つことが可能に。マンムーで知られているこおり/じめんタイプの優秀な技範囲を獲得しました。かつ3枠目の技にこおりを受けて返そうとしてくる鋼タイプ対策にこちらも新技インファイトを搭載して対応できるようにし、多方面への圧をかけられる起用万能になっています。

4枠目の技は対ウルガモスヒートロトムアクアブレイクニンフィアを狩れるヘビーボンバー、単体地面技のテラバーストなど候補は多かったですが、エースとして慎重な取り扱いが必要なことと場合によっては相手のテラスタイプを確認して攻め手を考えられる融通の利きやすさから、まもるに落ち着きました。

持ち物は最初とつげきチョッキで、雪の防御強化と併せて硬いアタッカーになってもらい行動回数を稼ぐ型でしたが、いくらハルクジラよりは硬いとはいえ耐久無振りなので大して回数を稼げなかったこと、色々な対面で絶妙に火力が足りなかったことから無難に命の珠になりました。

 

ちなみにハルクジラもアイススピナー/じしん/ばかぢからと同じ技範囲を備えることができます。差別化点は以下の通りです。

●ハルクジラのBDが低すぎて総合耐久力はツンベアーが上

●S種族値がハルクジラは72族とちょっと早いのでトリル下でのアタッカー運用は難しい

 

 

トリドン

特性:よびみず

持ち物:こだわりメガネ

技:だくりゅう/だいちのちから/クリアスモッグ/ひやみず

性格:ひかえめ

努力値:180-0-134-196-0-0

テラスタイプ:みず

テラス珠だくりゅう(ダブルダメ)でH252-D12までのグレンアルマ確1

最初は環境にシャリタツヘイラッシャコンビが一定数おり、クリアスモッグが使えてヘイラッシャに安定して対面できるポケモンが必要になりました。該当したのがトリトドンモロバレル。草2体採用が嫌だったのと、トリルエースになれてかつ炎・鋼あたりの重いタイプへの受け性能が高い点を考慮して、トリトドンを採用しました。

最初は命の珠型だったため、HPが16n-1調整。その後珠をツンベアーに譲ったためとりあえず食べ残しを持たせました。対雨パ時の居座り能力が増して別にアンマッチではなかったのですが、トリルアタッカーとしてすごく貧弱に。悩みましたがランクマ終盤ではシャリタツヘイラッシャコンビとの遭遇率が激減したことからクリアスモッグが必須技でなくなってきたため、思い切ってこだわりメガネを持たせました。・・・努力値吟味し直せい!

 

ルト

特性:クリアボディ

持ち物:こだわりスカーフ

技:シャドーボール/りゅうのはどう/かえんほうしゃ/とんぼがえり

性格:ひかえめ

努力値:6-0-0-252-0-252

テラスタイプ:ゴースト

ドレディアコータスと、格闘の一貫切り、炎耐性枠として採用。最初は「ダブルでドラゴンアローorゴーストダイブで拘るのは不味いけどテラバーストをメインウェポンにすれば解決!」と思って物理型だったのですが、ツンベアートリトドンにテラスタルを切る試合が多く、不味いドラパルトになる試合が多かったので特殊型に変更しました。

耐性はマッチしていて文句は無かったのですが、思っていたよりドレディアコータスと全然当たらず、スカーフにする意義はほとんどありませんでした。反省。

 

リキキリン

特性:テイルアーマー

持ち物:オボンのみ

技:ハイパーボイス/てだすけ/トリックルーム/ふういん

性格:ひかえめ

努力値:92-0-164-0-252-0

テラスタイプ:ノーマル

H16n-1、D極振りあまりB

最初はモロバレルへの削りも担っていたためC上昇補正性格

ノーマル/エスパー複合のトリルふういん両立かつねこだましシャットアウトはイエッサン♂も可能ですが、耐久種族値

●イエッサン♂:H60-B55-D95

●リキキリン:H120-B70-D70

 

とリキキリンの方が総合的に硬く、ふういん維持という観点から考えるとその差は大きなリードです。また、味方にも影響するサイコフィールドに対してテイルアーマーは味方の先制技には干渉しないのも高評価点です。

トリルメタとして採用しましたが、追い風ヤミカラス構築が結構な数いたので自分からトリルを貼りにいくこともしばしばありました。またヤミカラスに加えてヤミラミや、タイプ一致ふいうちで牽制してくるマスカーニャ・ドドゲザン、テラスノーマルしんそくカイリューなど厄介な先制技持ちが跋扈していたこともあり、選出率はたぶんトップ。

技は採用理由であるトリックルームふういん、火力がやや足りないのを補強するてだすけ、最後に攻撃技として元々はモロバレルを睨むべくサイコキネシスを採用していました。しかし対モロバレルはノオーベアーで十分睨めるのと、環境にあくタイプが多くて攻撃できずに詰む局面にしばしば出くわしたことから、ハイパーボイスに変更しました。なので性格がひかえめの意味が無くなっていますね。直さんか!

 

デカヌチャン

特性:マイペース

持ち物:メタルコート

技:でかハンマー/はたきおおとす/ねこだまし/まもる

性格:いじっぱり

努力値:116-252-0-0-140-0

テラスタイプ:はがね

H16n-1、余りD

優秀な耐性と、放置しておけないが他の面子だとすぐには倒せないニンフィア・オーロンゲを手早く処理する高火力鋼アタッカーとして採用しました。最初はランドロス感覚でいじっぱりAS振りでしたが、素早さ種族値94周囲に対抗馬がおらず、S振りが特に活きなかったのでHDに振り直してよりニンフィアに強く出れるようにしました。

技構成は主砲のでかハンマー、立ち回りの潤滑油になるねこだまし、大事に扱うためのまもるは確定で、残り1枠ははたきおとすかわらわりの選択です。前者はでかハンマーが使えないターンの暴れとして優秀、後者はオーロンゲが落とされる前に置いていった壁を壊してより役割をはっきりさせる、とそれぞれメリットがあります。

 

4.環境への立ち回り

スタンパ

ガブリアスサザンドラ・マスカーニャ等こおりタイプの通りがいいことが多いので、ゆきかきツンベアーで上から潰していきます。先発からノオーベアーでいくかベアー+誰かでユキノオーを交代で投げていくかどっちか。

ヤミカラス入りスタンパ

だいたい初手はサーフゴーヤミカラスで来ます。追い風で上から殴られ続けると勝てないので、先発デカヌチャン+リキキリンを出してデカヌチャンはねこだましをサーフゴーに、リキキリンはトリックルームを押します。サーフゴーがテラス鋼を切っていればそのままトリルが通り、切っていなければリキキリンがゴールドラッシュ+イカサマを耐えるのでトリルが通ります。

後続はトリトドンユキノオーがメイン。サブプランはノオーベアーを控えさせおいて先発どちらかが倒れた後ベアー投げ、トリルが切れたらノオーで雪状態にしてゆきかき発動ベアーで詰めです。

雨パ

先発リキキリンドラパルト、後発ユキノオートリトドンで選出。ドラパルトが初手とんぼがえりでトリトドンかノオーに引いて雨状態での水技ごり押しをストップしながらリキキリンはトリルを貼り、すいすいのうま味をストップさせて優位を取っていきます。ペリッパーのぼうふうが一番脅威なためペリッパーを最優先で落としましょう。

トリックルーム

トリル貼り役がヤレユータンドータクン等一撃で落とすのが困難な場合はおとなしくリキキリンでトリルふういんしていきます。

グレンアルマ+イエッサン♀の場合は先発ツンベアーリキキリンを出します。この際まず間違いなくこのゆびとまれ+トリルで始動してくるので、ベアーのじしんにてだすけを合わせてグレンアルマを処理。そうすれば後は基本的に上を取れるので順当に殴り勝てます。

 

5.きつい相手

コノヨザル

かくとうの通りが良すぎてドレインパンチをしこたま食らうため、消耗戦で負けがち。テラス炎が主流になりつつあるためトリトドンで早期処理を狙いましょう。テラスタルしてこなかったらドラパルトに任せます。ただし横でイッカネズミがいるとこのゆび

とまれでドラパルトが吸われるので非常に厳しい。

テラス悪ハリテヤマ

2回ぐらい遭遇しました。かくとう+あくの範囲を止められないので非常に厳しい。テラス悪と断定してツンベアーインファイトにてだすけを重ねて決め打ちするしかないので嫌な相手。

 

6.おわりに

シーズン2までは同ルールのため、この構築で走り続ける予定です。現在、ドラパルトをこだわりスカーフ⇒のろいのおふだに、デカヌチャンをメタルコート⇒達人の帯(てだすけ込みはたき落とすでH4振りサーフゴーが高乱数で落とせることが判明したため)に変更しています。