気づいたら3ヶ月もブログ更新をほっぽり出してて、びっくりしました。
久々の記事は、またもザマゼンタ入り構築となります。本当は「3桁順位に上がってから記事を書こう」と思っていたのですが、シーズン32で3桁順位にギリギリまで迫っては弾かれを繰り返し、燃え尽きてしまったのでいったん区切りとしてブログ記事にしてしまうことにしました。
大した結果ではありませんが、構築のヒントになったり、ちょっとした暇つぶしになれれば万々歳なのでどうかご一読ください。
1.新構築ができるまで
4月に作った構築から5,6月までザマゼンタ+グラ-ドンの構築を使っていましたが、どうにもいい結果は得られませんでした。
平均4000位台で良くて2000位中程、悪い時には8000位台まで落ちる始末。勝ちきれない要因を改めて考えてみると
- 伝説枠2体がどちらも採用率トップのザシアンより遅いので、ザシアンに高い負荷をかけられる状態から対面が始まってしまう
- 同じく採用率の高いカイオーガにも伝説枠2体が不利を取っている
- まけんきボルトロス採用やザマゼンタのコーチング等採用で対策を用意したが、それでも伝説枠2体が両方いかくに弱いのが立ち回りを窮屈にしている
ざっとこんな要素が洗い出せました。鑑みるに、ザマゼンタ+グラ-ドンの相性は思っていたより良くないと結論づけざるを得ませんでした。なので、伝説枠からまるっと構築を見直すことにしました。
まず考慮しなくてはけないのは、「ザマゼンタはダイマックスできない」「ザマゼンタのスペックは伝説枠としては信用できない」の2点です。このことから導き出される結論としては、ザマゼンタ+ダイマックス一般枠ポケモン+2体目の伝説枠ポケモン、という選出を取れるようにしないと高スペック伝説枠2体を選べる対戦相手には対抗しづらい、という話になります。
よって2体目の伝説枠ポケモンには、ダイマックスを切らずとも圧をかけられるパワーと、ザシアンを抜けるSを確保出来るポケモンでないとグラードン構築の二の舞になると考えました。最初の択としてとてつもない素早さとタイプ一致範囲技を持つ黒バドレックスを考えましたが、使ってみると意外と火力の圧がなく、また相性補完も皆無なことからかみ合わせはイマイチでした。
そこで次の候補として上がったのがスカーフカイオーガでした。現環境ではいじっぱりザシアンが母数として多いことからザシアンの上を取れる可能性は十分にあり、さらに黒バドレックス以上の高火力範囲技も持ち合わせています。また相性補完もそれなりに出来る・・・と欲しい要素がちゃんと揃っているので、ザマゼンタ+カイオーガから構築をスタートさせました。
伝説枠が決まったら、次はダイマックスエースです。ザマゼンタの強みである高耐久を盾にしてのとおぼえorコーチングのAバフを考えると、物理エースがよさそう。物理2体がそのまま並ぶと当然いかくに弱くなってしまうため、特性まけんきのポケモンであって欲しいです。
前の構築で使っていたときに命の珠を持たせない場合の化身ボルトロスに火力不足を感じたので、まずガラルサンダーを試してみました。原種由来の高めの耐久力は評価に値するモノでしたが、弱点がでんき(主にレジエレキ。いっぱいいる)、エスパー(主に黒バドレックス。結構いる)、氷(主に白バドレックス。そこそこいる)、ひこう(ダイジェット。いろんなところから飛んでくる)、と現環境においてマズいタイプが多く、選出困難な相手が大半でした。特にダイジェットエース同士で対面したときに一方的に負けてしまうのは致命的。なのでそれが起きない珠化身ボルトロスに結局続投してもらうことになりました。
続けて4枠目として、S操作が欲しい+最速ザシアンと黒バドレックスに痛手を与えられるポケモンが欲しい、という欲求をスカーフ無しに満たせる唯一の存在として、レジエレキを採用しました。以上4体の耐性を見るとでんき・みず・じめん辺りが厳しかったため、単くさタイプが必要と判断。どう考えても現環境だと単くさはゴリランダーが最強のため、ゴリランダーが5枠目に入りました。
最後の枠は対黒バドレックスと、カイオーガしか耐性を持たないほのお耐性を同時に任せられるガオガエンが入っていました。しかし何戦かやってみると、レジエレキが非常に多く、カイオーガを自由に動かせないのがとても窮屈でした。そこで思いついたのがアローラガラガラです。特性ひらいしんとサイドチェンジを駆使してカイオーガの護衛役を任せながら、ほのお耐性やかくとう耐性も確保可能。対黒バドレックスが怪しくなりますが、レジエレキの素早さとゴリランダーの先制技牽制できるから大丈夫!と思い込むことにしました。
このような流れで出来上がったのが、こちらの構築になります。
2.構築内容
理想:ボルトゼンタで荒らしてスカーフカイオーガで残りを一掃!
現実:ボルトオーガザシアンだったらもっと強・・・うっ!(心肺停止)
3.個別解説
前の構築との変更点は1つだけ、コーチング⇒とおぼえへの変更のみです。火力インフレの伝説環境では一般枠のぼうぎょを上げても恩恵がかなり薄く、だったらザマゼンタも戦力になれるとおぼえの方が有用性が高いと判断しました。具体的な恩恵としては、Aランク無変動状態のインファイトでタスキガオガエン以外は確1取れます。
耐久値は中火力一致技くらいなら2発耐える、抜群一致技や一致ダイマ技をぎりぎり1撃耐えるくらい。ここから硬くしても耐える範囲が増えるようには見えないので、これくらいで十分だと思います。
選出面の話をすると、まもるが入っていない都合上初手ねこだましに弱いため、後手選出が多かったです。とりあえず一発は耐えてくれると思って気軽に後投げ出来る程度の信頼はあったあたりは、さすがは一応”王”と言うところ。
まけんき枠。ダイジェットの打ち合いに強いエースはやはり有能でした。レジエレキや原種サンダー等でんきエースに一致でんき技を等倍で撃たれ攻め負けするのが弱点でしたが、ガラガラがそれをカバーすることでさらに運用が楽になりました。
特性が発動しない場合火力が心もとないので、持ち物は命の珠。技は一致技として外せないワイルドボルト/そらをとぶを確定として、3枠目には行動の調節に便利なまもるを採用しました。最後4枠目は前はアイアンテールがいいなぁと思っていましたが、構築が最終的にディアルガにかなり弱くなってしまったので、せめてもの対抗策にばかぢからのままに。
めちゃつよ伝説枠。今回の構築だとダイマックスしない選出の方が多そうだったため、素の状態で圧をかけられる相手を多くするこだわりスカーフ持ちとなりました。
ガラガラ(アローラのすがた)
特性:ひらいしん
持ち物:ふといホネ
技:フレアドライブ/ポルターガイスト/サイドチェンジ/おにび
性格:ゆうかん
努力値:252-126-132-0-0-0
実数値:167-127-147-*-100-58
いじっぱりA+1ザシアンのきょじゅうざん2耐え、余りA
カイオーガがこの構築の主役だとするのならば、助演の華はおそらくこのポケモン。採用率は全く高くありませんが、以下のように多くの環境適性を持ち合わせています。
①特性ひらいしん
ダブルの伝説で一番脅威なのはカイオーガ、このことは多くのプレイヤーの共通認識のため、当然多くの対策が行われています。その1つがレジエレキ。スカーフカイオーガを抜き去るS+特性で高火力のでんき技で大幅な削りを行うことが出来、体感だと7割方の構築に採用されています。
しかしながら、レジエレキの高火力はあくまで特性に支えられたでんき技のみで、非でんき技の火力はカイオーガにはそう脅威ではありません。よってひらいしんでのでんき技シャットアウトにより、カイオーガの活動力を大幅に上げることが出来ます。それが7割の構築に働くとあれば、メタとしては十分に評価可能です。
②優秀なタイプ
ガラガラのほのお/ゴーストというタイプ構成はかみくだく以外のザシアンの技を全て半減以下に出来るため、高いぼうぎょも相まってザシアンの前でも自由行動が出来るという、一般枠としてはありがたい構成です。また、ほのおタイプの特権としてやけど無効なので、ヤミラミ等を相手にする際は後投げで先制おにびをスかすことができるのも重宝するところ。
さらに攻撃面を見ても、専用道具によりとんでもない火力を出せるため、アタッカーとして運用しても困りません。具体的にはダイホロウでサマヨールが確1で落ちるくらいの高火力が出ます。回数こそ少ないですが、ダイマックスした試合は全て勝っているという実績もあります。
また、ねこだまし無効というのも見逃せないところ。そこそこの頻度で見かけるガオガエン+ミミッキュのトリパ始動には、横でダイマックスしてガオガエンのねこだましを無効にしながらミミッキュのばけのかわを剥がし、ガラガラがさらにミミッキュを叩くことでトリル始動を阻止することが出来ます。(A-1ガラガラのポルターガイストでH252ミミッキュに129%~の確1)
③サイドチェンジを覚える
優秀な半減範囲のタイプ構成と高いぼうぎょ種族値を持っているため、サイドチェンジによる盾性能はかなりのものを誇ります。最たる対策先はザシアンですが、ゴリランダーとカイオーガが対面してしまった場面でもカイオーガを動かすことが出来るなど、幅広い場面で刺さる技です。正直ザマゼンタよりちゃんと盾してる。
反省点としては技と性格補正。物理対策をより厚くしたいと思っておにびにしましたが、おにび打ってるくらいなら殴ってる方が相手への負荷が高いので要らない技でした。それよりも黒バドレックス+レジエレキのような盤面にいてほしいけど縛られてて困るという場面の方がずっと多かったので、素直にまもるでよかったです。
性格はトリル対策になるかもと思ってS下降補正を選びましたが、トリル下で強い白バドやモロバレル等より遅くは出来ない。つまり貼られた時点でもう対策にならないため、S下げる意味はありませんでした。それよりも普通にいじっぱりにしてダイジェットに相乗りワンチャンを狙った方がよいですね。
レジエレキ
特性:トランジスタ
持ち物:きあいのタスキ
技:10まんボルト/エレキネット/はかいこうせん/まもる
性格:おくびょう
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:175-*-70-152-70-277
圧倒的Sと十分な火力を何の制限もなしに両立できるずるいやつ。持ち物は自分が持たれてて一番嫌な持ち物であるきあいのタスキ。期待通りの活躍をしてくれました。じめんタイプと対面したときに何も出来ない遊び駒になってしまうのを嫌ってはかいこうせんを採用してみました。使用感はあった方がいい、というところでした。
グラスフィールド回復効率のいいH16n、Sは準速ペリッパー抜き
相性補完と対グラカイ性能を買って採用。ねこだましも構築にほしかったので絶対いいと思ったのですが、役割先のでんきタイプがひこう複合で一方的に葬られたり、グラカイもダイマックスされると返り討ちにされたり、ザシアンだけでなくイベルタル、ディアルガ、白バドレックスなど多くの環境伝説級ポケモンに全く勝ち目がなかったりと、前よりも苦しい対面が増えて使いづらくなっていました。
ただザマゼンタのとおぼえを受けてA+1グラススライダーを振り回している間は最強でした。
4.選出
基本選出
先発or、後発
ボルトロスをガラガラのサイドチェンジorゴリランダーのねこだましでサポートしながらダイマックスで暴れさせ、ダイマックス切れ際or切れ後にカイオーガを繰り出しスカーフしおふきで残りを狩ります。ザマゼンタはクッションとして適当に投げるか、インファイトで削れた相手を仕留めるかのどちらかを担当。
相手にザマゼンタを止める手段が無い
先発、後発+(自由枠)
とおぼえチャンス!ボルトロスを育成して削れるだけ削り、カイオーガで残りを狩ります。
ボルトロスの通りが悪い
先発、後発
カイオーガが代わりにダイマエースを務めます。スカーフの効果が適用されなくなるので横はS操作と火力補助を出来るレジエレキを置いてサポートさせます。カイオーガの苦手なレジエレキ対策、およびゴリランダーのグラススライダーの受け流し役としてザマゼンタとガラガラを後ろに控えさせておきます。
対トリパ
先発or、後発
トリックルーム始動の一番メジャーな初手はミミッキュ+ガオガエンorモロバレルです。前者の場合はガラガラの解説で書いたとおり封殺できますが、後者の場合止める手段がありません。仕方ないのでガラガラボルトロスと選出し、まずモロバレルをガラガラで倒しボルトロスはミミッキュのばけのかわを剥がします。トリックルームに入ると大概白バドとの対面になるので、ボルトロスを下げてザマゼンタを出して受けに行きながら、ガラガラがダイマックスして白バドと一騎打ちします。
5.反省事項と結び
反省
上から叩くことで黒バドレックスを対策したつもりでしたが、ダイマックスを切られると対策が対策でなくなり、黒バドレックス入り構築にはかなり苦戦しました。単純なアタッカー型でもダイマックス切られるとザマゼンタのワイドガードで保護できず、かと思えばおにび搭載サポーター型も居たりして、常に振り回されました。やっぱりゴースト耐性は1枠は必須だなと感じました。
結び
あまりにガラガラの優秀さに感動しすぎて、1匹だけ項目がすごく長くなってて自分で笑ってしまいました。が、本当に優秀なのでしょうがない。
繰り返しになりますが、ザマゼンタの採用を検討している方にとって、何らかのヒントになっていれば上々です。