初投稿です。
普段は遊戯王をほぼやらないのですが、先日友人とやる機会があり、構築にかなり手応えを感じたので、せっかくなので記事にすることにしました。
今回紹介するデッキは【シムルグ】。「王神鳥シムルグ」「霞の谷の巨神鳥」のみ出張ではない、ある種の純シムルグといったものです。
1.【シムルグ】を組んだきっかけ
昔から「ダーク・シムルグ」が大好きなので、【シムルグ】テーマが出た瞬間、組むことに決めてパーツを一気に集めて組み始めました。
しかしこの時期の【シムルグ】が出来るコンボといえば、下級シムルグを効果で蘇生すした時の強烈な制限のため、要求値の割に微妙なバウンスしか出来ない「烈風の覇者シムルグ」+「ダークネス・シムルグ」程度。とても相手の展開を制圧するパワーはなく、放り投げていました。
しかしそんな状況を一変させるカードが、突如としてLINK VRAISN PACK3から突如飛来します。
このカードの登場により、【シムルグ】は一気に『エンドフェイズに「霞の谷の巨神鳥」を呼び出して、なおかつ対象を取る効果からも保護する』という強力な制圧プランを手に入れました。
また、これまでは墓地に行ったら生け贄要員にしかならず、なおかつ重い制約がつき使いにくかった下級シムルグも、「王神鳥シムルグ」の耐性コストになり、かつ制圧も鳥獣族単体でこなせるようになったため、グッと使いやすさが増しました。
こうした事情から【シムルグ】は実戦に耐えうる性能を得たと判断し、構築に至りました。
2.【シムルグ】で何をするの?
「王神鳥シムルグ」+「霞の谷の巨神鳥」の構えは、先行であれば下級シムルグの蘇生効果と併せて簡単に実現できます。しかしこれだと1妨害しかないので制圧力としてはやや足りない。
そこで今回は各種リンクモンスターを連鎖させ、 「王神鳥シムルグ」+「霞の谷の巨神鳥」+「トロイメア・グリフォン」+「群雄割拠」の構えを取ります。
この構えは、出張で十分強いんだから純シムルグしなくてもよくない?という問いに対し
・強力なメタカードである「群雄割拠」を出張ではまず入れられない
・シムルグを打点突破されるリスクを回避できる(王神鳥シムルグ②の効果)
・「神鳥の霊峰エルブルズ」と下級シムルグの蘇生を合わせて手札に戻った「霞の谷の巨神鳥」をほぼ毎ターン使い回せる
という点が回答になるかと思います。
この構えのために参考にさせていただいたのがこちらの動画を大いに参考にさせていただきました。ありがとうございます。↓
https://youtu.be/dxMBa7OMIv0?list=LLIBX-dUJZzzU08DvAPAUV7w
より強固な制圧を目指すなら「ユニオンキャリア」→「霞の谷の巨神鳥」+「霞の谷の雷鳥」がありますが、いわゆるガチ環境用ではなく、今回は友人とのフリーを想定して組んだため、このセットは見送りました。
3.構築内容
こちらのとおりです。メインデッキは先に触れたとおり動かせる幅がかなりありますが、EXデッキは15枚すべてが必須パーツのため完全固定です。
・・・一部嘘です。「グレート・フライ」は「蒼翠の風霊使いウィン」でも問題ありません。ただ場にウィンを置いておくことがまずないことに加え、このデッキが3000オーバーの打点突破が難しいことから、打点パンプの方が役に立つ場面がありそうだと感じたためフライにしてあります。ここは好みで選んでも問題ないと思います()
あとブラックローズの枠も☆7シンクロなら何でもOKです。個人的に一番汎用性が高いかな?と思ったのでここもお好みです。
EXデッキの枚数制限の関係で元々「ジェット・シンクロン」2枚だったのが抜かざるを得なくなってしまったため、とりあえず「亡龍の戦慄 デストルドー」1枚増量、その結果中途半端にスペースが空いてしまったので「ゴッドバード・アタック」2枚をぬいてこれまたとりあえずで「増殖する G」3枚を入れました。
フリーに寄せるなら「増殖するG」を抜いて「ゴッドバード・アタック」や「ライトニング・ストーム」を入れ、ガチに寄せるなら「貪欲な壺」あたりを抜いて誘発系増量するといいかもしれません。
あるいは単純にデストルドーを3にしてもいいかと思います。後述しますがこのデッキはハリファイバーが立てば(あとコンボパーツがデッキに眠っててくれれば)「王神鳥シムルグ」+「霞の谷の巨神鳥」+「トロイメア・グリフォン」+「群雄割拠」の構えが成立するので、とにかくチューナー含む2体の並びを作ることが必須だからです。
この構築で言うと具体的には
①下級+デストルドー
②下級+緊急テレポート→幽鬼うさぎ
③雛神鳥シムルグ+下級シムルグ+バードマン
の初動を搭載しています。
以下、重要カードの簡潔な説明です。初動パーツは先に述べたとおり、展開に使うパーツは次の項で説明します。
●下級シムルグたち
「雛神鳥」シムルグは展開役、「招神鳥シムルグ」についてはパーツ補給および「神鳥の来冠」サーチによる次ターンの行動保証と言うことで、それぞれフル投入は異存ないと思います。
目立つのは「死神鳥シムルグ」でなく「護神鳥シムルグ」を採用している点ですが、この構築は下級シムルグをコストに「神鳥の霊峰エルブレイズ」での毎ターン巨神鳥降臨を目指すので、相手の伏せをどかして下級シムルグを出せる環境を作る必要があります。そのため護神鳥を優先しました。
●神鳥の霊峰エルブルズ
主な役割は巨神鳥を、下級シムルグ1体コストで出せるようにするリリース軽減の②の効果です。これで毎ターン1枚妨害を確約させていきます。
③も結構使います。例えば手札に招シムルグ・護シムルグ・バードマンという手札の時に、招シムルグ召喚してエルブルズサーチ、発動し③効果発動護シムルグ、どちらかを戻してバードマン特殊召喚で強引に展開ルートに入っていけます。
①の効果も地味ながらあってうれしい効果。無駄のないいいカードですね。
●群雄割拠
シムルグと言えば、多くの人が「魔封じの芳香」+「ダーク・シムルグ」のいわゆる”アロマダムルグ”による魔法ロックが一番イメージすると思います。
ただ、現代遊戯王は展開時にどちらかというとモンスター効果を使って動く比重が高い(このデッキもハリファイバーやイヴなどモンスター効果に依存して展開します)ので、魔法ロックは制圧としては現代には合っていないのでは?という点から採用は見送り。代わりに相手のモンスター展開を強烈に縛り、なおかつこちらにはほぼ被害がないという点で群雄割拠を採用しました。
展開ルートで説明しますが確定でサーチしてこれるので、1枚減らしてみたりしてもいいかもしれません。
4.展開
最大展開の「王神鳥シムルグ」+「霞の谷の巨神鳥」+「トロイメア・グリフォン」+「群雄割拠」にどう到達するか?が一番必要な情報かと思いますので、ここでは最大展開のルートを紹介します。
何でもいいので、ハリファイバーをリンク召喚するところからスタートです。
ハリファイバー効果、「幻獣機オライオン」をデッキから特殊召喚。その後ハリファイバーを素材に「リンクロス」をリンク召喚、☆1トークン2体を特殊召喚。
オライオンとトークンで「武力の軍奏」をリンクロスの下にシンクロ召喚、オライオン効果チェーン軍奏効果で、オライオンを蘇生しながら☆3トークンを特殊召喚。
リンクロスと軍奏を素材に「リプロドクス」をリンク召喚。リプロドクスの下に、オライオンと☆3トークンを素材に「星杯の神子イヴ」をシンクロ召喚。イヴ①効果で、「星遺物を継ぐもの」をサーチ。
現在、場はリプロドクス→イヴと、☆1トークンという状況。
リプロドクス効果で、イヴを鳥獣族に書き換え。これで鳥獣族を含むマーカー3個分のモンスターが揃ったため、リプロドクスとイヴを素材に「王神鳥シムルグ」をリンク召喚。
これにより、イヴの②効果がトリガーし、「星杯の守護竜」をデッキから特殊召喚。その守護竜を素材に「守護竜エルピィ」を王神鳥シムルグの左下にリンク召喚します。
王神鳥シムルグは↓リンクマーカーも持っているため、そのままエルピィの②効果を使ってデッキから「嵐征竜ーテンペスト」を特殊召喚。
続いてエルピィとテンペストを素材に「ドラグニティナイトーロムルス」をリンク召喚。ロムルス召喚時効果で「竜の渓谷」をサーチ。そのまま発動し、手札1枚(先にサーチした継ぐものを使ってもOKです)をコストに「亡龍の戦慄ーデストルドー」を墓地へ。
デストルドー効果を☆1トークンに対して使用し、☆6として特殊召喚、デストルドーとトークンで「月華龍 ブラック・ローズ」をシンクロ召喚。
ここで、手札に「ダーク・シムルグ」がいればエルピィと星杯の守護竜を除外して特殊召喚、いなければ星杯の守護竜と軍奏を除外して墓地からテンペストを特殊召喚します。
これで場は王神鳥シムルグ↓ロムルス↓ブラック・ローズ、ダムルグorテンペストとなりました。盤面完成はもう少しです。
ブラック・ローズとダムルグorテンペストで「No.42スターシップ・ギャラクシー・トマホーク」をエクシーズ召喚。効果で素材を吐いてトークンを3体生成します。
トークン2体を素材に「グレート・フライ」をリンク召喚。これで風属性&ドラゴン族(ロムルス)、&機械族(トマホーク)、&昆虫族(フライ)が揃ったので、この3体を素材に「ライトロード・ドミニオン・キュリオス」をリンク召喚。召喚時効果で「群雄割拠」を墓地へ送ります。
最後にキュリオスとトークンで「トロイメア・グリフォン」をリンク召喚。召喚時効果で手札をコストに墓地に置いておいた群雄割拠をセットします。(相互リンク状態なので減った手札が即座に戻るのもおいしい)
あとはそのままエンドフェイズを迎えるだけ。王神鳥シムルグの③効果で巨神鳥をデッキから特殊召喚し、盤面完成です。
最終版面:「王神鳥シムルグ」+「霞の谷の巨神鳥」+「トロイメア・グリフォン」+「群雄割拠」
5.終わりに
いかがだったでしょうか。シムルグも結構やれるテーマになった、と感じてもらえると幸いです。
また時間ができれば、他の展開ルートも構築できれば、というのが今後の予定です。