最終3桁&目標にしていたレート1800台を達成できました!DLC2弾解禁で環境が刷新され、苦しい時期もありましたが乗り越えることができました。感無量!
☆構築コンセプト☆
- 環境級の新コンビ、イエッサン×テツノカシラ軸
- 補完のサブ枠として化身ラブトロスを採用
- トリルとおいかぜを両採用したスイッチ構築
1.構築内容
見た目のパワーが弱そうすぎる
2.構築の経緯
DLC2弾で解禁される新ポケモンの中で、まず警戒したのはやはりガオガエン。そこに超有利ということで、最初はアシレーヌから構築を作り始めました。その補完として入れていたテツノカシラが、ワイドフォースを使えてエースとして強いという情報を目にし、また実際に対戦しても確かに強かったため、惚れ込んで使い始めました。
テツノカシラをエースに据えるには、当然特性サイコメイカーのイエッサンが必要となります。この2体だと四災やガオガエン等あくタイプの処理が面倒なため、サブの攻め筋をあくに太く作り牽制することが必要です。色々居る中で目についてしまったのが、化身ラブトロスでした。
カシラの弱点であるあくを半減・じめんを無効。ラブトロスの弱点はでんき以外全てカシラが半減以下。あくへの打点もじゃれつくorばかぢからで確保でき、しかもおいかぜを習得するため中速なカシラのサポートも可能。ルックスの割には戦術的相性はよさげに思えたので、ひとまずこの3体を軸に諸々欲しい要素を吟味して、以下のような構築を作りました。
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これが割と上手くハマり、1月20日時点で3桁順位まで上がれました。しかしその後急に負けまくりランクは急降下。これはまずい!と思いつく限りのメンバー交代を、イエカシラ以外の4匹全てを入れ替えてみてまで繰り返しても全然勝てず、1月26日時点でランクは2万位目前と底辺間近まで落ちてしまいました。
来月もやれるんだし今月もういいかな…と友人に話すぐらいに諦めていたのですが、どうしても、どうしてもラブトロスの可能性を結果として残したいという気持ちを捨てられませんでした。そこでラブイエカシラの3体を固定し最後の考察をし、これで勝てなければ今月はきっぱり諦めると決めました。
ラブイエカシラの並びで厳しい相手を改めてリストアップしてみると、以下の要素が上げられました。
まぁまぁあるので、役割をなるべく兼任させないといけません。もう月末で新たに育成して吟味するのも難しいので、今いるポケモンで考えていきました。
③と⑧:プレイやテラスタルのみで対処するのは困難。専用対策が必要。クリアスモッグだとドブベトンの回避上昇でかわされて解決にならないと思われるので、くろいきりの方が良さそう⇒アシレーヌ
①と②と⑤と⑥:素早く高火力だが脆い並びなので、受けて返していくのがベターに思われる。テラスした水オーガポンの突破のためにみず弱点を突ける物理アタッカーが良い⇒テツノカイナ
④と⑥と⑦:ミラー=弱点は共通、よってあくタイプが良い。はがねも見るにはほのおタイプも必要。ガオガエンか?ただここまで素早いアタッカーがラブトロス止まりで、非おいかぜ下で上から殴られ続ける展開になりそうで苦しい⇒スカーフイーユイ
⑦だけ回答が明確な回答が用意できなかった(一応対面or先手でイーユイが草テラスを切れば回答っぽくはなる)のですが、全回答は無理と割り切って上記3体を加えて最終版としました。
(♀)
これが幸いにもマッチ!27日から30日までの4日間で一気に駆け上り、今回の結果を出すことができました。
3.個別解説
テツノカシラ
特性:クォークチャージ
持ち物:ブーストエナジー
技:ワイドフォース/タキオンカッター/テラバースト/まもる
性格:ひかえめ
努力値:0-0-6-252-0-252
実数値:165-*-121-191-128-150
テラスタイプ:みず
構築の主砲です。グレンアルマやブリムオン等、他のワイドフォースエース達と比べると、受けられる範囲の広さが光ります。
持ち物・技構成・性格・努力値振り・テラスタイプ全てテンプレなものと相違無いので割愛します。強いて言うならば、持ち物はいのちのたまも候補に上がります。今回はアシレーヌに譲ったので、自然とブーストエナジーになりました。
特に参考にしたものは無いのですが、ガオガエンきついなーと思って水テラスのテラバースト持ちにしたら、世のテツノカシラがみんな水テラスのテラバースト持ちになってました。
イエッサン♀
特性:サイコフィールド
持ち物:サイコシード
技:サイコキネシス/このゆびとまれ/ふういん/トリックルーム
性格:ずぶとい
努力値:252-0-252-0-4-0
実数値:177-*-128-115-126-105
テラスタイプ:フェアリー
B≑D
前使った個体から、持ち物と攻撃技をいじりました。
前はオボンのみでしたが、今回はサイコシード。ガオガエンを筆頭にはたきおとすを撃たれる機会が増えたため、場に出て即消費できるサイコシードの方が、トータルでの場持ちは良くなると考えての変更です。他の候補はパオジアンや一撃ウーラオスの前でも強気にトリルを貼りにいけるナモのみがありましたが、今シーズンはブーストエナジーでCを上げてくるハバタクカミ等、特殊方面の高火力持ちが増加し、ナモのみだと集中で落とされて役割を果たせないまま落ちる局面が多かったため、サイコシードに軍配が上がりました。
技の変更点はマジカルシャイン⇒サイコキネシスの入れ替えです。あくタイプに一切打点を持てないのは痛いところですが、カシラがエスパーテラスでなく、またてだすけも採用していないことから火力を追加で盛る手段が無いゆえに、ちょっと削りきれない場面が散見されたため、イエッサンにも削りに参加してもらうことで解決しにいきました。
てだすけが無い代わりに入っているふういんは、露骨なトリパメタです。この構築は中速~低速4体構成で、素早いポケモンの多い構築・おいかぜスタン系にトリルで切り返せるように組んではありますが、ガチグマクレセのような純正トリパにはさすがに戦えないのでガンメタしました。環境的にはふういんはメジャーでは無かったようで、ケアされた覚えはほとんどなく対策としてはよく効いていたようです。
ラブトロス
特性:あまのじゃく
持ち物:きあいのタスキ
技:じゃれつく/ばかぢから/おいかぜ/まもる
性格:ようき
努力値:6-252-0-0-0-252
実数値:150-167-90-*-100-173
テラスタイプ:ほのお
相性的には良い…良いのか…?そっか……で採用されたヒスイの娘。良くも悪くも今月の自分をリードしてくれました。でもこういう意外な可能性が出てくるの、ポケモンが積み上げてきた歴史の重みが感じられて好きです。
特性のあまのじゃくが非常に優秀。ばかぢからでABが上がり続けるので圧の高いアタッカーになるのは勿論のこと、いかくがAアップに働いてガオガエンをかなり倒しやすい(H振りだけなら101.9%~120.7%の確1)、こごえるかぜを受けて加速するのでカミイーユイの並びに強め、と効く場面は割とあります。ただ非常に脆いので、持ち物はきあいのタスキ一択。
技は脆さをカバーするまもる、役割のあくタイプへの打点であるばかぢから/じゃれつく、中速な構築全体の動きを良くするおいかぜ、の4つで確定かと思います。周知のとおりおいかぜ要員のメジャーどころはトルネロス・エルフーンが強力で、実際に自分もトルネロス入りを一時期試していました。この2体の優れたは特性いたずらごころでおいかぜの発動がほぼ保証されているところですが、そうでない分ラブトロスの優れた点は先述の通りアタッカーとして圧の高い点です。ざっくり言えば放置できないということであり、テラスタルを切らせる・攻撃を集中させるなど相手に何か一手使うよう誘導するという形のアドバンテージを取ることができます。この「対戦盤面外で相手プレイヤーに作用する」という強みは、採用ポケモンを検討する際により幅広い選択肢をもたらしてくれるのではないでしょうか。今後研究してみたいと思います。
テラスタイプは対パオジアンやハバタクカミでの耐性獲得を目指してほのおにしました。半減でも結構なダメージが入るのでほとんど使いませんでしたが、無いよりは心理的に楽(選出しやすい)ので問題なかったです。
テツノカイナ
特性:クォークチャージ
持ち物:とつげきチョッキ
技:ドレインパンチ/ワイルドボルト/ねこだまし/ヘビーボンバー
性格:いじっぱり
努力値:0-252-6-0-252-0
実数値:229-211-129-*-120-70
テラスタイプ:ほのお
今シーズンはかなり見かける機会が減りましたが、でもやっぱり強い。とにかく数値が高いので、受け性能がピーキーなポケモンで固まった今回の構築では受け先として非常に重宝しました。
技構成はドレインパンチ・ワイルドボルト・ねこだましは欠かせないものなので固定していて、最初のうちは4枠目がボルトチェンジにしていました。ガオガエン対面ですてゼリフをもらってからの交代で動かしやすくなるのではないか?と考えての採用でしたが、ハバタクカミの方が脅威だったのでヘビーボンバーに戻しました。
テラスタイプほのお、ハバタクカミ意識です。今期はブーストエナジーでC上昇+フェアリーテラスの型が増えていて、タスキを考えなくていい一方毎ターンごとの圧が増していたので、半減で被害を大きく抑えながら処理を行えるほのおテラスは結構な回数切っていい活躍をしてくれました。
S:おいかぜ時最速パオジアン・ハバタクカミ抜き
C特化、残りH
対寿司構築のキーパーソン。あと、この構築唯一のみず半減できるポケモンなので、並びを見てウーラオスが連撃の可能性があれば(あく2体と同居しているなど)必ず選出します。一応タイプ構成がパオジアン・ガオガエン・一撃ウーラオス…等メジャーなあくタイプに強いのでそこらへの対策という役割も持たせましたが、B方面がペラペラで半減でもギリギリ確3くらいの大きめなダメージが入ってしまうので、気持ち楽かなという程度。
持ち物はしばらくの間のどスプレーだったのですが、ハイパーボイスを挟まずムーンフォースで早く殴りたい局面が多かったので、いのちのたまに変更しました。恵まれたD耐久と噛み合いませんが、それ以上にギリギリ落とせなくて困る局面の方が多かったのでやむなしでした。
技は一致技としてハイパーボイス/ムーンフォース、簡単に落とされては困るのでまもる、そして役割技のくろいきりですんなりまとまりました。くろいきり使いで実用性の高いポケモンとしてカイリューも考えて一度入れ替えましたが、あくタイプへの強さを可能な限り取り入れる方が戦術的にはマッチするのでアシレーヌに回帰しました。
テラスタイプはしばらくの間弱点のくさ・でんきをカバーするくさでしたが、途中増えていた化身ランドロスのヘドロばくだんで落とされるのが苦しかったので、無効にして1ターンフリーで動けるはがねに変更しました。でんきは変わらず通ってしまうものの、くさも半減できるのでゴリランダー対面でも1ターン猶予を持たせたり、ハバタクカミからのダメージを抑えて行動時間を稼げたりする、とリターンが多く便利でした。
S:スカーフ込みで最速テツノツツミまで抜き
C特化、残りD、端数HB
タイプ相性・戦術両面での補完枠。そして対ミラーでのキーパーソン。ねっぷうを意識させてカシラにテラスを切ってもらうよう誘導し、カシラ同士での撃ち合い有利に持ち込みます。
持ち物は素早さを求めてこだわりスカーフ、技構成もそれに合わせてよくあるフルアタ構成です。テラスタイプはゴーストかくさで悩んでくさを取りました。水オーガポンや連撃ウーラオス前で強気に動け打点も持てて、扱いやかったです。
4.選出について
今期は新レギュ開始直後だったため対戦する構築パターンが多く、また強い2体の並びを複数ドッキングさせているという構築(例:カミイーユイ+寿司、パオジアンカイリュー+トルネラオス)が増えていたため、「この構築はこう出てくるのでこの選出をする」というパターン組みがしにくい環境でした。なので代わりに、「このポケモンはこういう場合に選出する」というパターンを羅列しておきます。
:基本的に選出する。ミラーでも選出する。相手にあくタイプが2体以上居る時は選出しない。
:カシラを出すときには一緒に選出する。おいかぜ入り構築、ガエンゴリラタケルライコのような先制技持ちが2体以上居る構築、トリパ相手の時は単騎でも選出する。炎オーガポン+ゴリランダーの並びが見えたときも忘れず選出する(1敗)。
:おいかぜ無しの高速系構築、あくタイプが2体以上居る構築に先発で選出する。おいかぜを使われそうでも、イエカシラミラー等中速が中心の相手ならこちらもおいかぜを使いに選出する。
:上記のようなラブトロスでおいかぜを貼る戦術を使う際にいっしょに選出する。水オーガポン、タケルライコが居れば絶対に選出する。また、カシラが出せないがハバタクカミが居る構築(例:カミイーユイ+一撃ラオス)にも選出する。
:寿司、ドブベトンには必ず選出する。相手のラオスが連撃っぽい場合、オーガポン以外の炎タイプが入っている構築にも選出する。
:ワイドフォースが出せない場合、残りの4体であるラブトロスカイナ+アシレーヌイーユイの並びで選出する。また、メタグロス入り、イエカシラミラーの場合も絶対選出する。
5.終わりに
やりたいこと全部やって結果も実ったので、満足したシーズンでした。
次使うなら雨ブリジュラスを触りたいです。マジでキツくほとんど勝てなかったので、使う側に回って愉悦に浸りたい。ブーエナS上昇ウガツホムラのワイドブレイカーorバークアウトで護衛されるともう本当に無理。ホムラほしい。
☆追記☆
一応レンタルコード置いておきます。