退廃メリコッポラス

カードゲームとポケモンについての書き散らし

【ポケモンSVシーズン9(2023.8月)ダブルバトル】レジドラゴを使おうとしてうまくいかなかった話

タイトル通りの構築記事です。

戦績は192戦100勝92敗で、最終4799位。もうちょっと上いけると、思ってた・・・。

せっかくレジドラゴについて考え抜き、たくさん試合こなして構築も練り回してがんばったので、一応記録に残しておこうと思います。

こういうのがもっとやりたかった

 

 

1.構築の経緯

7月も雪パを使っていたので、そろそろ別の構築で遊びたいなぁ!

候補は2つありました。1つは新エースたるイダイトウの登場とトルネボルトの新技取得でいかにも強そう!な雨パ。もう1つが高火力範囲技のドラゴンエナジーで気持ちよくなれそうなレジドラゴ

 

まずは新要素盛りだくさんで楽しそうだったので雨パをチョイス。みたいな構築を作り、ランクマッチに潜るもなんとハイパーボール級から上がれないという体たらく。諸説ありますが、エースのイダイトウが範囲技を持っていない上に、主砲のウェーブタックルが反動技のため場持ちが悪いことから、相手全体にかける圧が意外に低いのがイマイチ勝ちきれない要因かなと思いました。

 

そこで雨パを解散して、レジドラゴ構築にシフト。レジドラゴは特性りゅうのあぎとと専用技ドラゴンエナジーによって凄まじい範囲火力を出せる反面、中耐久中速というステータスの関係からSサポートがないとまともにエースとして動けません。さらにドラゴンエナジーの都合上体力も高くキープしておかないといけないので先制技からも守ってあげないといけません。うーん重症だな!まずSサポートとして1番安定感のある化身トルネロスでおいかぜ展開していくことにしました。ただ、おいかぜ構築はトリル構築に弱いのでそこには厳しくメタを貼らないといけません。自分がトリパを使っていて1番対策ができず困ったのがトリル封印だったので、それができてついでに先制技からの保護も実現できるイエッサン♀が3体目として適任でした。

そしてトルネロスをより効果的に使いたかったので、先制あまごいを重ねることで超強くなれそうなれんげきウーラオスを4体目に採用。この4体だと、ドラゴンエナジーの通らない相手のフェアリータイプに明確な打点がありません。そこで5・6体目を現環境の鋼タイプでずば抜けて強いサーフゴーと、半減耐性と特性リベロアイアンヘッドで打点両立もできるチョッキエースバーンとしました。

割とこの並びはバランスが良く、マスターボール級までするっと通過。順位も1600位くらいまで行ったのですが、その後の環境の変遷に適応できず3桁順位に上がることができないまま4000位ぐらいをふらふらするポジションになってしまいました。いろいろ悩んで採用ポケモンを見当し直し、

と変遷していったのですが、結局勝率が伸びることはなく最終日を迎えてしまいました。

 

2.何がいけなかったのか?

レジドラゴ。ここに尽きる。

 

①ハバタクカミ居すぎ問題

高速・高火力・範囲技持ち・D方面カチカチ…と強みがありすぎるドラゴン無効のフェアリータイプ最強格のハバタクカミは、レジドラゴにとって最悪の相手です。そして強すぎるので体感8~9割の構築に入っています。

つまり最悪の相手に当たらない方が難しいポケモンを主軸にして戦っているわけであり、当然構築も選出も歪みまくります。もう致命傷ですがまだいけなかった点はあります。

 

②残りの1~2割にもフェアリー入ってる問題

ハバタクカミが入ってない構築だ!じゃあ何が入ってるんだ!…オーロンゲ!マリルリミミッキュ

ドラゴンエナジーが!通らない!じゃあレジドラゴの強みはどこなんだーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!

 

③パオジアン居すぎ問題

高速・高火力・レジドラゴ+イエッサンの並びを破壊するこおり/あくのタイプ複合・先制技持ち…と強みがありすぎるパルデア四災最強格のパオジアンは、レジドラゴにとって最悪の相手です。そして強すぎるので体感5~6割の構築に入っています。

つまり最悪の相手に2試合に1回程度は当たる算段になるわけです。なんならハバタクカミと同居してたりします。もう分が悪いとか言う話じゃない



まとめると無理な環境に無理に突っ込んでいった結果、順当に弾き飛ばされた、ということです。説明は以上です。ご拝読ありがとうございました。

以下各ポケモンの個別解説があります。何かの参考になれば幸いです。

 

3.個別解説

レジドラゴ

特性:りゅうのあぎと

持ち物:いのちのたま

技:ドラゴンエナジー/りゅうのはどう/だいちのちから/まもる

性格:ひかえめ

努力値:4-0-164-252-4-86

実数値:276-*-91-167-71-111

テラスタイプ:はがね

HB:A172パオジアンのアイススピナー耐え

S:おいかぜ時最速スカーフシャリタツ抜き

構築の主役にして構造的欠陥。ドラゴンエナジーで対面2体まとめて吹っ飛ばすのは最高の快楽でしたが、それが全然出来ないので全然気持ちよくなかった。

技は主砲のドラゴンエナジーは確定、2枠目に体力を削られてドラゴンエナジーがへなちょこになった時用に撃つ技としてりゅうのはどうを採用しました。りゅうせいぐんという択もありますが、限られたS操作ターン下でCダウンはリスキーに感じたのと、10%の外れの可能性がどうしても受け入れられませんでした。3枠目にはサブウェポンとして、新規技でドラゴン半減のはがねへの打点となるだいちのちからを採用。他の択としてテラバーストでフェアリーを捕りに行く案もありましたが、結局はがねテラバでも上記の環境級フェアリーは捕れないのでそちらは蹴りました。最後の4枠目はS操作ターンに先に削られるのを防ぐまもるを採用しました。

持ち物はりゅうのキバと命の珠でかなり悩みましたが、珠なしの場合H振りのみドランに4倍弱点だいちのちからでも乱数1(50%)、というあまりに情けない火力しか出ないのがショックで珠に。他にも体力1/6程度のハバタクカミが落とせず逆転負けする…など珠の方が役に立つ場面は比較的多く見られました。

努力値振りは最低限の耐久を持たせながら、Sもそこそこ振りました。最初はもっと落としていたのですが、シャリタツヘイラッシャをパワーで破壊したのに中から出てきたシャリタツに抜かれて負けるダサい試合が繰り返し起きたため上げました。

テラスタイプははがね。最初はパワーを更に盛るためのドラゴンテラスで運用していましたが、フェアリーはともかくこおりタイプにもしっかり縛られるのが厳しかったため、両方の初撃を半減できるはがねに変更しました。ただそれで逆転勝ち!という試合があまり印象にないのでドラゴンでも別にいいんじゃないでしょうか。

 

トルネロス(化身)

特性:いたずらごころ

持ち物:メンタルハーブ

技:こがらしあらし/こごえるかぜ/おいかぜ/まもる

性格:おくびょう

努力値:86-0-0-252-0-172

実数値:165-*-90-177-100-168

テラスタイプ:ひこう

最速100族抜き、残りH

1番安パイのおいかぜ役として採用。一時加入していたファイアローと比べると、おいかぜ起動のタイミングを選ばないのがやはり便利ですね。

技は火力リターンが最も高いこがらしあらしとコンセプトのおいかぜは確定。残りはおいかぜのタイミングを調整できる便利なまもると、おいかぜの撃ち合いになった時にマウントをとれるこごえるかぜを採用しました。他の候補はちょうはつ・にらみつける・あまごい等。

メンタルハーブを持っているのはトルネロスミラー対策です。

 

エッサン♀

特性:サイコフィールド

持ち物:オボンのみ

技:マジカルシャイン/このゆびとまれ/ふういん/トリックルーム

性格:ずぶとい

努力値:252-0-252-0-4-0

実数値:177-*-128-115-126-105

テラスタイプ:ノーマル

B≑D

前使った個体を流用しました。役割はレジドラゴの盾とトリル封印なので、このゆびとまれ/ふういん/トリックルームは確定。最後の1枠は最初最低限打点を持てるようサイコキネシスでしたが、マジカルシャインも封印してしまえばよりレジドラゴ盾としての性能が向上するなぁと思ってマジカルシャインとしました。うまく封印してハバタクカミを封殺してホクホクな試合もあったのですが、ムーンフォースと両立してて負けた試合もあったのでなんとも言えない。

以前は持ち物がナモのみでしたが、レジドラゴを立てるためにあく以外にも無理矢理このゆびとまれで突っ張らざるをえない場面が増えたため、オボンのみで幅広く確定数をずらす方向にしました。

テラスタイプはノーマル。ハバタクカミのシャドーボールを吸い続けるために選んだのですが、厄介なテツノカイナ前でも突っ張れるしあく耐性も付くフェアリーでもよかったなと今更思いました。

 

サーフゴー

性:おうごんのからだ

持ち物:たべのこし

技:ゴールドラッシュ/シャドーボール/わるだくみ/まもる

性格:ひかえめ

努力値:148-0-0-110-0-252

実数値:181-*-115-183-111-136

テラスタイプ:みず

準速

テラス時A特化こだいかっせい有効イダイナキバのぶちかましを最高乱数以外耐え

本構築のMVP。どうなんだそれは!!レジドラゴがフェアリータイプやフェアリーテラスを誘ってサーフゴーで打ち崩す展開をいっぱいやりました。

型は自分が使われて1番嫌だったわるだくみ食べ残し型としました。わるだくみを積んだ後の制圧力はすがすがしいほどであり、レジドラゴに変わって爽快感を与えてくれました。

ラスタルは無難に受けやすいみず。とはいえはがね/ゴーストの方が受けとしては恵まれており、どちらかというとあまりテラスタルを切らない立ち回りを意識して動かしていました。

 

テツノブジン

特性:クォークチャージ

持ち物:ブーストエナジー

技:インファイト/ソウルクラッシュ/フェイント/ワイドガード

性格:いじっぱり

努力値:12-190-28-0-24-252

実数値:151-191-114-*-83-168

テラスタイプ:ほのお

最速100族+1

H奇数調整

HB:A特化パオジアンのアイススピナー+ふいうち耐え

HD:不明

残りA

中盤から増えたテツノカイナがウーラオスだと対処が厳しいため、受け攻め両方有利なかくとうタイプとして採用しました。努力値は以前と比べて細かく調整し最適化を試みてあります。前使った型からBを多めに削り、最低限動かせる分だけ確保してAを伸ばしています。

技構成は一致打点のインファイト・ソウルクラッシュが確定で、あとは優秀な先制技としてフェイントマジカルシャインが構築上やはり厳しいため、メタとしてワイドガードを採用しました。

持ち物はブーストエナジー。これでクォーツチャージを発動させないと微妙に足りない場面がどうしても出てしまいます。その他とつげきチョッキを持たせて場持ちを良くしてもいいでしょう。

テラスタイプは弱点のフェアリー・はがねを半減するほのお。ただ、切らないと仇敵ハバタクカミの前で動けないのが欠点で、ここの変更は余りしっくりしないままシーズンが終わってしまいました。

 

ランドロス(霊獣)

特性:いかく

持ち物:こだわりスカーフ

技:じしん/じだんだ/がんせきふうじ/かわらわり

性格:いじっぱり

努力値:84-174-0-0-0-252

実数値:175-205-110-*-100-143

テラスタイプ:みず

準速
H16n-1
残りA

中盤から増えたテツノカイナ・霊獣ランドロスへのメタとして採用しました。最初はチョッキ型でしたが、環境ラインに1歩劣るS種族値が立ち回りを窮屈にしていたため、スカーフに変えました。

それに伴い技はフルアタ。タイプ一致ウェポンのじしん/じだんだは確定で、残りの2つは変わり種。いわなだれでなくがんせきふうじなのはとにかく多くS操作技を仕込みたかったのと、下振れクソ外しをできるだけ排除したいという思いから。かわらわりはオーロンゲ壁展開+ウルガモス等の並びがあまりにも厳しかったので、せめてもの抵抗として入れました。

テラスタイプはみず。弱点をちょうどカバーしてくれるのはありがたかったので不満は特にありません。

 

4.選出パターン

①相手においかぜ起動役がいない

先発+後発or

レジドラゴは後投げ性能は低いので、先発から押しつけていきます。フェアリー警戒で後発にサーフゴーを控えさせ、残りは火力の無いイエッサン以外の2体のどちらかを選出します。

 

②相手においかぜ起動役がいる

先発+後発

おいかぜの撃ち合いになるとレジドラゴは基本的不利なので、トリックルームを貼って動きます。この場合もサーフゴーは絶対に控えさせます。一緒に出すと火力不足になるためトルネロスは出さず、そうするとランドロスもじしんを撃ちにくいため最後1枠はテツノブジン選出が多かったです。

 

③ハバタクカミ/パオジアン/テツノカイナ/クレセリア/モロバレル/ヒードラン、みたいなスタンパ

無理。

 

5.終わりに

好きなポケモンに勝てないと分かっている環境で無理をさせない、というのも愛の形だと思います。